iPhoneケース展2019受賞作品発表

iPhoneケース展2019で、受賞された作品と、アートディレクターからの講評を掲載します。
受賞された皆様、おめでとうございました。受賞された方には、後日、賞状をお送りします。

最優秀作品賞:金魚鼓舞(安楽雅志)

フレーム全体をキャンバスとして、自分の創作を見事に広げて行った作品。金魚キャラクターの表情が全体を包む躍動感に繋がる。まさにジユウジザイに描かれ、見る人に温かみと安心感を感じさせる作品だ。

優秀作品賞:みて/みた(きょ)

ケースに描かれた目が、現代日本の政治やSNS、mannga、など様々な物を見つめ、今ある日本の縮図を凝縮してイメージを広げた作品。右でも左でも無く、中立な目線で描いたことによる混沌さが描ききられた秀作だと言える。

作品賞:寿司食いねぇ(中森恵)

リアルな形を追求する方向では無く、マスキングテープを使うという自分の形を作り出す事に成功している。小さな枠の中に収まりきれない巨大にも見える寿司群を全てマスキングテープで表現している所も技術的に優れている。

作品賞:OIRO NAOSHI(なかじまえみか)

自分の持つ世界観を背伸びすること無く、自然に描き出した作品。煌めきを持つ若い女性の細やかな気持ちが表れ、iPhoneケースとしての存在感もしっかり見せている所からも乙女心をうかがわせる。

特別賞:いいねマスク(crochet ゆみ)

時間のかかる作業をコツコツと積み上げる事で、自分の持つ世界観を出し続けている孤高の作家としての真っ直ぐな姿勢に好感が持てる。糸の配色に紐付いただけの異素材であるアクリルとの対比に、冷たさを感じさない巧みを感じる。

事務局賞:小さなハンター(夕映えてシアン)

背面のマテリアル、ケース、そして猫面、三つの素材を立体的に構成し、くり抜かれた目と耳の穴からは現代社会に溶け込んだスマートフォンの位置づけを表しているかのように見える。素材の扱い方が手慣れていて秀逸だ。

アートディレクター賞:国宝電子端末入れ(仲地亮介)

イラストを描くというベーシックなスタイルながら、見えるところ全てに自分の世界観を広げて行った作品。フレームに黒で描かれた部分、ケースは白塗りし、裏表に丁寧に描かれ、いちばん広い面の個l静的な描画スタイルを形を支えている。

学生優秀賞:金魚(松元杏珠)

誰もがこの作品を見て感じる事は、自然の育みに人間の手が関わる事の大切さだと思う。昔、C・W・ニコル氏の黒姫山の管理人が「自然は人間が育ててあげなければならない、育て方は自然に聞かなくてはならない」と話してくれたことを思い出した。

学生作品賞:デザイナーの時の私の心(勝ひかる)

身近にあるものはひとつの用途やイメージがあるが、視点を変えるとまったく違った物に変貌する。この作品からは決まり切った世の中を自由なスタイルで生きる事が大切だと教えられる。固定概念にとらわれず自由な発想が出来ることこそが自然な人間の姿なのだと。

学生作品賞:耳にタコ(朝倉優子)

私は言葉を食べて生きるのが人間だと思う。言葉によって傷つけられ、慰められ、喜び、苦しむ。耳にタコができるときは何度も同じ事を聞かされ、うんざりし聞きたくないという思いで角質化するネガティブさ。この作家はそのタコをポジティブイメージにまで昇華させている。

受賞されなかった作品も、力作揃いでした。また来年も、ユニークな作品が届くことを楽しみにしています。

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